コストコは、個人会員だけでなく、法人会員向けの「ビジネスメンバーシップ」を提供しており、事業者にとって多くのメリットがあります。
2025年5月1日より年会費の改定が予定されており、法人会員のコストも変更されます。本記事では、最新の法人会員の入会条件、特典、年会費の変更点、ビジネス向けサービスについて詳しく解説します。
個人事業主や法人経営者の方は、コストコの法人会員を活用することで、大容量商品の購入やビジネス向けサービスをお得に利用できます。
この記事を読むとわかること
- コストコ法人会員の種類と個人会員との違い
- 2025年5月1日からの年会費改定と新料金
- 法人会員の入会条件、必要書類、申し込み方法
- 法人会員のメリット(追加カード発行・ビジネス配送など)
- 法人向けクレジットカードとお得な決済方法
- 法人会員の活用方法と注意点
コストコ法人会員とは?個人会員との違い
コストコの法人会員(ビジネスメンバー)は、事業者向けの特典やサービスが充実した会員プランです。
個人向けの「ゴールドスター会員」とは異なり、法人会員は事業を営んでいる方(法人・個人事業主)が対象となります。
年会費が比較的低く抑えられており、追加カードの発行やビジネス向けの配送サービスを利用できる点が大きなメリットです。
法人会員(ビジネスメンバー)の基本情報
法人会員には以下の2種類があります。
- ビジネスメンバー(法人会員) … 年会費 4,235円(税込)→2025年5月1日より5,280円(税込)
- エグゼクティブ・ビジネスメンバー(上位法人会員) … 年会費 9,900円(税込)→2025年5月1日より10,560円(税込)
エグゼクティブ会員は、通常の法人会員に加え、年間購入額の2%がリワード(ポイント還元)として付与されるなど、特典が増えます。
個人会員(ゴールドスター会員)との主な違い
法人会員と個人会員の主な違いは以下の通りです。
項目 | 法人会員(ビジネス) | 個人会員(ゴールドスター) |
---|---|---|
年会費 | 4,235円(税込)→ 5,280円(税込) | 4,840円(税込)→ 5,280円(税込) |
追加カード | 最大6枚まで発行可能(1枚3,850円) | 家族カード1枚のみ(無料) |
ビジネス配送 | 電話・FAXでの注文が可能 | なし |
特別割引 | エグゼクティブ会員は限定クーポンあり | 特別割引なし |
法人会員は、特に事業用途でコストコを活用したい方に向いており、仕入れや業務用品の調達をスムーズに行える点がメリットです。
2025年5月1日からの年会費改定!新料金をチェック
コストコは2025年5月1日より、全会員プランの年会費を改定することを発表しました。
法人会員(ビジネスメンバー)も対象となり、これまでの年会費4,235円(税込)が5,280円(税込)へと変更されます。
また、エグゼクティブ・ビジネスメンバーの年会費も9,900円(税込)から10,560円(税込)に引き上げられます。
法人会員の新旧年会費比較
会員種別 | 現在の年会費 | 2025年5月1日以降の年会費 | 値上げ幅 |
---|---|---|---|
ビジネスメンバー(法人会員) | 4,235円(税込) | 5,280円(税込) | +1,045円 |
エグゼクティブ・ビジネスメンバー | 9,900円(税込) | 10,560円(税込) | +660円 |
一般の個人会員(ゴールドスター会員)も、現行4,840円(税込)から5,280円(税込)に値上げされるため、法人会員との価格差は以前より縮まります。
エグゼクティブ・ビジネス会員の特典と変更点
エグゼクティブ・ビジネス会員は、年会費の値上げに伴い、以下の特典が強化されます。
- 年間購入額の2%リワードの上限が10万円 → 11万円に増額
- エグゼクティブ会員限定のクーポンや特別割引の拡充
- 一部のビジネス向けサービスの優遇(詳細は今後発表予定)
特にコストコで年間283,248円以上の買い物をする法人なら、2%還元で年会費差額をカバーできるため、エグゼクティブ会員への移行を検討するのもおすすめです。
年会費が上がることで負担が増えるものの、リワード制度の改善や限定特典の拡充が期待されるため、法人会員としての利用価値は今後も高いと言えるでしょう。
法人会員の入会条件と申込方法
コストコの法人会員(ビジネスメンバー)は、法人経営者や個人事業主を対象とした会員制度です。
事業の規模や業種に制限はなく、フリーランスや農業従事者、NPO法人の代表者でも法人会員として登録できます。
入会には、事業証明書類と身分証明書が必要で、店舗での申し込みまたはオンライン事前登録が可能です。
対象となる事業者の種類
法人会員になれるのは、以下のような事業者です。
- 法人(株式会社・合同会社・NPO法人 など)
- 個人事業主(フリーランス、開業医、美容師 など)
- 飲食店・カフェ・小売業のオーナー
- 家族経営の農業・漁業・林業従事者
- 教室・スクール運営者(英会話教室、学習塾 など)
法人登記をしていなくても、屋号を持つ個人事業主であれば登録可能です。
必要な書類(名刺、登記簿謄本、営業許可証など)
入会時には、以下の2種類の書類が必要です。
- 事業証明書類(以下のいずれか1点)
- 代表者の名刺(会社名・役職明記)
- 登記簿謄本(コピー可)
- 営業許可証(飲食業・理美容業 など)
- 公共料金の請求書(事業名義のもの)
- 本人確認書類(以下のいずれか1点)
- 運転免許証
- 健康保険証
- パスポート
屋号がある個人事業主は、名刺と運転免許証のセットでも申請可能です。
店頭申し込みとオンライン事前登録の違い
法人会員の申し込み方法は、以下の2通りあります。
① 店舗で申し込む
- 最寄りのコストコ倉庫店へ行く
- メンバーシップカウンターで「法人会員の入会希望」と伝える
- 必要書類を提出し、簡易な顔写真撮影を受ける
- その場で会員カードを受け取り、すぐに買い物が可能
即日発行できるため、すぐに利用を開始したい方におすすめです。
② オンラインで事前登録する
- コストコ公式サイトの会員登録ページへアクセス
- 「ビジネスメンバー」を選択し、必要情報を入力
- 登録完了後、申込番号をメモする
- 後日、店舗のメンバーシップカウンターで申込番号と必要書類を提出
- 顔写真撮影後、会員カードを受け取り
オンライン登録なら店頭での手続きを短縮できるため、混雑を避けたい方に向いています。
なお、会員カードの受け取りは郵送不可のため、必ず店舗へ行く必要があります。
すでに個人会員になっている方は、更新時に法人会員へ切り替え可能です。
法人会員のメリットと特典
コストコの法人会員(ビジネスメンバー)には、個人会員にはない事業者向けの特典が多数用意されています。
特に、追加カードの発行やビジネス向け配送サービスは、仕入れや業務用品の購入に便利です。
ここでは、法人会員ならではのメリットについて詳しく解説します。
最大6枚の追加カード発行(社員・家族用)
法人会員は、最大6枚まで追加会員カードを発行可能です(1枚3,850円/年)。
追加カードには無料の家族カードが1枚付与されるため、実質的に最大12名がコストコを利用可能になります。
追加カードの活用例:
- 会社の従業員にカードを発行し、業務用の備品や食材を購入させる
- 法人オーナーが家族のためにカードを発行し、日常の買い物で活用
- 複数の支店や事業所で、共通の法人会員カードを利用
個人会員は家族カード1枚のみの発行に制限されるため、社員やパートナーにカードを渡せるのは法人会員ならではの特典です。
ビジネス向け配送サービスの利用
コストコ法人会員は、ビジネス向けの配送サービスを利用できます。
主な特長:
- 電話またはFAXで注文可能(オンライン注文は非対応)
- 最低注文金額:3万円以上
- 配送可能な商品:レストラン用品、備品、原材料、オフィス用品 など
通常、コストコの商品は店頭で購入後に配送手続きを行いますが、法人会員は事前に注文して倉庫店で受け取る、または直接配送を選べるため、大量購入時に便利です。
専任担当者による法人向けサポート
法人会員には、各店舗に専属の担当者がつき、仕入れのサポートをしてくれます。
法人会員専用サポートの内容:
- 必要な商品の在庫確保や取り寄せ対応
- 大量購入時の手続きサポート
- 業種に応じた商品提案
例えば、飲食店経営者がコストコで食材を仕入れる場合、専任担当者が最適な仕入れプランを提案し、商品の手配をスムーズにしてくれます。
このようなサポートは個人会員にはない法人限定のメリットです。
法人向けクレジットカードと決済の選択肢
コストコ法人会員は、ビジネスの経費管理やキャッシュフローを最適化するために、法人向けクレジットカードを活用するのがおすすめです。
しかし、コストコでは支払いに利用できるクレジットカードが限定されているため、適切なカードを選ぶことが重要です。
コストコ法人カード(ビジネスカード)の特徴
コストコには、法人向けのクレジットカードとして「コストコビジネスカード」があります。
カード名 | 年会費 | ポイント還元率 | 特徴 |
---|---|---|---|
コストコビジネスカード | 永年無料 | 0.0% | コストコでの決済用カード(ポイントなし) |
このカードはコストコでの支払いに使用できますが、ポイント還元がないため、経費管理が主な目的となります。
コストコで使える他のおすすめ法人カード
コストコでは、Mastercardブランドの法人クレジットカードのみ利用可能です。
ポイント還元を得るために、以下の高還元率の法人カードを活用するのがおすすめです。
カード名 | 年会費 | ポイント還元率 | 特徴 |
---|---|---|---|
三井住友ビジネスカード for Owners(クラシック) | 初年度無料 2年目以降 1,375円(税込) |
最大1.5% | 経費管理に便利な法人カード |
コストコグローバルカード | 初年度無料 2年目以降 1,375円(税込) ※年1回利用で無料 |
コストコ利用時1.5% | コストコでの支払いに最適 |
特にコストコグローバルカードは、コストコでの支払い時に1.5%のポイント還元があるため、年間の仕入れ額が多い法人には最適です。
経費の一元管理やキャッシュフローをスムーズにするために、適切な法人カードを選び、コストコの買い物をさらにお得に活用しましょう!
コストコ法人会員の活用方法と注意点
コストコ法人会員は、ビジネス向けの大量仕入れや業務用商品購入をお得に行うことができる会員制度です。
しかし、最大限活用するにはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
ここでは、コストコ法人会員の具体的な活用方法と注意点を解説します。
仕入れ・備品購入でコスト削減
法人会員のメリットの一つは、業務用商品のまとめ買いができることです。
特に、飲食店やホテル業、小売業では、以下のような商品をコストコで仕入れることでコスト削減につながります。
- 食品・食材(冷凍食品、調味料、大容量パックの肉・野菜 など)
- 日用品(洗剤、トイレットペーパー、消毒液 など)
- オフィス用品(プリンター用紙、文房具、コーヒー など)
- 設備・家具(業務用冷蔵庫、シェルフ、テーブル など)
まとめ買いすることで、1商品あたりの単価を下げられるため、仕入れコストの削減が可能になります。
会員更新時の注意点と解約手続き
コストコ法人会員は1年ごとの自動更新制となっており、会員有効期限が切れる前に更新手続きを行う必要があります。
更新時の注意点:
- 有効期限内に更新しないと、会員特典が使えなくなる
- 追加カードを発行している場合、基本会員と同時に更新が必要
- 更新は店舗のメンバーシップカウンターでのみ可能(オンライン更新不可)
もしコストコを利用しなくなった場合は、解約時に年会費の全額返金保証が適用されます。
解約手続きは、会員期間中にメンバーシップカウンターで手続きすれば、年会費が全額返金されるため、リスクなく利用できます。
まとめ:コストコ法人会員のメリットを活かそう!
コストコの法人会員(ビジネスメンバー)は、事業者向けの特典が充実しており、大量購入によるコスト削減やビジネス向けサービスを活用できます。
また、2025年5月1日からの年会費改定により、法人会員の年会費は5,280円(税込)に値上げされますが、エグゼクティブ会員のリワード還元率アップなど、メリットも増えています。
コストコ法人会員の主なメリット
- 最大6枚の追加カードを発行可能(社員・家族も利用できる)
- ビジネス向け配送サービスで仕入れを効率化
- 専任担当者のサポートにより、大量購入や特注対応が可能
- 業務用商品のまとめ買いで仕入れコストを削減
- 法人向けクレジットカードを活用してキャッシュフローを最適化
- 年会費の全額返金保証があり、リスクなく利用開始できる
法人会員を活用すべき事業者
以下のような業種の方に、コストコ法人会員は特におすすめです。
- 飲食店・カフェ・ホテル業(食材・消耗品の大量仕入れ)
- オフィス経営・事務所運営(文房具・消耗品のコスト削減)
- 美容院・サロン(タオル・シャンプー・消耗品の仕入れ)
- 小売業・イベント業(まとめ買いによるコストカット)
コストコ法人会員の申し込みを検討しよう!
法人会員は、店舗のメンバーシップカウンターで即日発行可能で、必要書類さえ準備すればすぐに利用を開始できます。
また、オンラインで事前登録しておけば、店頭での手続きを短縮できます。
コストコの法人会員を活用して、事業のコスト削減と効率化を実現しましょう!
この記事のまとめ
- コストコ法人会員は、法人や個人事業主向けの会員プラン
- 2025年5月1日より年会費が5,280円(税込)に改定
- 追加カードを最大6枚まで発行でき、社員や家族も利用可能
- ビジネス向け配送サービスや専任担当者のサポートあり
- Mastercardブランドの法人クレジットカードで支払いが可能
- 業務用商品のまとめ買いでコスト削減ができる
- 年会費は全額返金保証があり、リスクなく利用開始できる