近年、コンビニの廃棄ロスは深刻な問題となっています。
私たちの日常生活に欠かせない食品の提供には大きなシェアを持っています。
その一方で廃棄される食品の量も増加しており環境問題や資源の有効活用などの観点から問題視されています。
この記事ではコンビニの廃棄ロスについて詳しく解決策についえ考えてみたいと思います。
コンビニと廃棄ロス問題！
コンビニは私たちの生活を便利にしてくれる重要な存在ですが、多くのコンビニは日々、食品や商品を廃棄してしまっています。
これが「廃棄ロス」と呼ばれる深刻な問題です。
この廃棄ロスは、商品の賞味期限切れや売れ残り、製造段階の不良品などが主な原因となっており、環境への負荷や経済的な損失を引き起こしています。
さらに、必要な在庫量の誤った予測や販売計画の誤りも、廃棄ロスを招いてしまう一因となっています。
この問題に対処するため、コンビニ業界は効果的な廃棄ロス削減策を模索し、賞味期限管理の改善や在庫最適化、寄付活動の拡充など、さまざまな取り組みを行っています。
また、消費者側においても、食品の無駄を減らすための意識を高め、食品ロス削減に協力することが大切です。
コンビニ廃棄ロス問題！２０２３年恵方巻の廃棄率は？
数年前にも節分の恵方巻が大量廃棄される映像をニュースで観ました。
もっと何か良い方法がないものかと目を疑いました。
まさに必要予測の誤りで節分になると急に値段も高騰し過ぎるくらいになるのも大きな要因だと思います。
調査によると、大手コンビニ４５社の全店舗の売れ残り本数は898本（1店舗あたり28本）となり、完売店舗率は21%でした。
さらに、セブンイレブンにおいて、主要商品である「七品目の幸福恵方巻」と「七品目の幸福恵方巻ミニ」の廃棄率は、それぞれ9.9%と7.0%となっていました。
大手コンビニ3社は恵方巻の廃棄削減に向けて力を入れていて、過去3年間における売り切り率は減少しています。
調査結果によると、恵方巻を購入する場所として、約60%の人々がスーパーを選び、コンビニで購入する人は約10%でした。
さらに、半数以上の消費者が「半額以下であれば購入を考える」と回答しており、値引き率が少ないコンビニで売れ残りが生じるのは当然のことと言えます。
コンビニと廃棄ロス問題！環境への影響
コンビニの廃棄ロスは、環境に深刻な影響を及ぼしています。
廃棄される食品や商品は資源の浪費を招き、二酸化炭素の排出や水の消費量また、廃棄物処理にも多くのエネルギーが必要となります。
このような環境への影響は、気候変動や生態系の低下といった、悪影響を及ぼします。
加えて、廃棄物が生成される過程で、農薬や化学成分などの有害物が自然環境に放出されるリスクも存在します。
不要なものを生産してそれを廃棄して、それが環境破壊を招き悪循環の繰り返しをしているだけの、まさしく負の連鎖ですね。
具体例
- 地球温暖化への最適
廃棄物や廃棄食品は据え置き地や焼却処理場に送られることが一般的です。
これらの処理方法は二酸化炭素やメタンといった温室効果ガスの排出源となり、地球温暖化に影響を及ぼします。 - 資源の浪費
コンビニ廃棄ロスは食品やパッケージ、容器などの資源の無駄な消費を生みます。
資源の浪費は、自然資源の枯渇や環境破壊を考える可能性があります。 - 水質汚染
廃棄物や廃棄食品が一時的に処理される場合、地下水や河川などの水域に流入し、水質汚染の原因となる可能性があります。 - 生態系への影響
廃棄物や廃棄食品は野生動物のための餌となる可能性があります。
野生動物が廃棄物を食べることで、栄養バランスの乱れや病気の拡散などが行われる可能性があります。 - プラスチック問題
コンビニ廃棄ロスにはプラスチック製品やパッケージが多く含まれることがあります。
生態系に深刻な悪影響を及ぼす可能性があります。
これらの影響を軽減するためには、廃棄ロスの削減やリサイクルの意識の促進、食品の在庫を寄付するなど、廃棄物管理の取り組みが重要ではと思います。
コンビニと廃棄ロス問題！社会的な負担
廃棄ロスは環境への影響だけでなく、社会的な問題にも発展します。
特に、食料不安を考えると国民にとっては、廃棄ロスは深刻な問題です。
社会的な負担も大きいですね。
食料不安をかかえている国にとって、廃棄ロスは本当に深刻な問題だと感じます。
私の友人がフードバンクのボランティアをしていて、いつも食品の寄付の重要性を話していました。
不安要素
- 食品の浪費
コンビニ廃棄ロスには、未開封の商品も沢山あります。
廃棄されることで、資源と労力が無駄になり社会的な浪費と見なされることがあります。 - 資源の無駄
コンビニ廃棄ロスには、食品だけでなく包装材や容器も含まれます。
これらの廃棄物は資源の無駄遣いとなります。プラスチックや紙の包装材、容器の製造にはエネルギーや原材料が必要であり、その無駄な措置は環境的な負荷を増大させるだけでなく、資源の枯渇も促進します。 - 廃棄物処理の負担
コンビニ廃棄の処理は、地域の廃棄物管理システムに負担がかかっています。
廃棄物の量が増えれば、廃棄物の収集、運搬、処分のコストが増大し、地域の廃棄物処理インフラの負担も増えます。これは自治体や税金の支払いを行っている国民全体の負担となります。 - 社会的不平等の拡大
コンビニ廃棄ロスは、食品や商品が廃棄されるという事実を考えると、社会的な不平等を拡大させる可能性がある。苦しむ人々に提供されるべきであるのに、廃棄されてしまうことで、食料や物資の不平等が浮き彫りになります。
コンビニ廃棄ロス問題！各社の取り組み
大手３社もそれぞれ廃棄ロスに対して様々な取り組みをしています。
次にコンビニの具体的な削減方法について、ご紹介します。
セブンイレブン
長鮮度商品の開発
- セブンイレブンは、素材や製造工程、温度管理を見直し、味や品質を損なうことなく従来よりも長い消費期限を実現した長鮮度商品を開発しています。
- チルド弁当に関しては、製造工程や包装技術の改善に努め、鮮度を考慮しながら消費期限を設けています。これにより食品の廃棄を削減させることができます。
- また、パン類、サラダ、お惣菜についても、セブンイレブンは長鮮度の商品を開発しています。
- 素材の選定や製造工程の見直し、温度管理の徹底など、さまざまな取り組みを行っています。
3分の1ルールの見直し
食品廃棄削減の取り組みの留意点として、「3分の1ルール」の見直しを検討します。
通常、メーカーからの納品期限や店頭での販売期限は、製造日から保存期間までの期間を３等分して設定されることが一般的です。
2014年11月から全店舗において、飲料および全品の菓子について、納品期限を3分の1から2分の1に変更しました。
手前どり
「てまえどり」という呼びかけをスタートしました。
この取り組みは、購入後すぐに食べることを想定した場合に、手前の販売期限が迫った商品を選ぶことを推進しています。
ローソン
生産加工管理システム
廃棄ロス削減のため、製造段階で原材料の量・完成量、盛り付け量など、細かく計算して製造する。
ファミリーマート
ガス置換包装
サラダや惣菜などの一部商品に特殊な包装技術のこと。
｢ガス置換包装｣とは包装内の空気量は変わることなく酸素の量を減らし、食品の突き刺しや見栄えを損なわずに包装できる方法。
コンビニと廃棄ロス問題！廃棄ロスの解決策
廃棄ロスの解決策としては、必要な予測の精度を向上させる事が重要です。
データ分析や予測モデルの活用により、必要と供給のバランスを正確に設定する必要があります。
賞味期限管理の見直しも効果的です。
賞味期限に近い商品を優先的に販売する方法や、割引セールを行うことで、売れ残りを減らすことができます。
廃棄ロスを考慮してまだ食べられる食品を割引価格で販売したり、フードバンクや寄付団体と提携して余剰食品の再利用を促進したりすることも重要な手段です。
以前ニュースで観たのですが確かフランスだったと思います。
街のお店の前に冷蔵庫が置いてあり市民が余った食材を冷蔵庫に入れ必要な人が持ちかえっているシステムです。
知らない誰かが置いていった食材をもらっていくのはリスクもあるでしょうがお互いに共存して生きてるんだなと心が温まり感動しました。
日本では難しいかもしれませんね。
コンビニ廃棄ロスを減らすためには、以下のような解決策を検討することが重要です。
解決策
- 予測と在庫管理の改善
コンビニは売れ残りや賞味期限が切れる食品を廃棄します。 - 予測分析や在庫管理の改善により、必要数を正確に予測し、正しい数量の商品を仕入れることができるようにすれば、廃棄ロスを減らすことができます。
- 寄付や再利用の促進
コンビニは未開封の食品や商品なら寄付することができます。地元の食品バンクや非営利団体と提携し、食品を寄付する取り組みを行うことで、廃棄を減らすことができる。 - リサイクルと廃棄物管理の改善
コンビニでは多くのプラスチック容器や包装が使用されます。リサイクルプログラムの導入や適切な廃棄物分別を促進することで、廃棄物のリサイクル率を向上させることができます。また、食品廃棄物を有機廃棄物として適切に処理する方法も検討することが重要です。 - 教育と意識向上の啓発
コンビニの従業員や顧客に対して、廃棄影響の問題や環境への教育と意識向上の取り組みを行うことが重要です。期間の理解や買い物の計画を立てるための情報を提供することで、廃棄ロスの削減に取り組むことができます。 - サプライチェーンの協力
コンビニは多くのサプライヤーと取引を行っています。サプライチェーン全体で廃棄ロスの削減に取り組むことが重要です。サプライヤーとの協力を強化し、廃棄ロスの発生源を特定し、改善対策を共有することで、より効果的な解決策を見つけることができます。
解決策については、私たち一人一人の意識も大切だと思います。
私も最近は食品の無駄を減らすために、賞味期限が近い商品を優先的に食べるように心掛けています。
自宅の冷蔵庫も手前取りにしで前ほど古いものに収納するなどの工夫も必要ですね。
コンビニ廃棄ロス問題！削減に向けての取り組み！のまとめ
コンビニの廃棄ロスは環境への負担と社会的な問題を考えています。
また、コンビニ企業だけでなく、消費者自身も正しい買い物や食品の消費方法に意識を向ける必要があります。
持続可能な社会を築くためには、コンビニと消費者の共同の努力が必要です。
廃棄ロスを削減し、資源の有効活用と社会的な公平を実現するために、私たちひとりの行動が重要ではないでしょうか。
